どうも、ハチです。
「薄毛治療の基本マスター講座」のDay1~Day5をまとめました。
復習用にご活用ください👍
【重要なお願い】
もしよかったら、「薄毛治療の基本マスター講座」の感想を送ってくれると嬉しいです。
「薄毛治療に関するデマ・誇大広告の被害者を、1人でも減らすこと」を目的に作成しましたので、「あなたに役に立ったのか」をフィードバックいただけると、今後のコンテンツの改善につながります。
闇が深い薄毛治療業界に騙される方を1人でも減らすために、ご協力いただますと幸いです。
Day1
Day2
「育毛剤はクソ。買う価値がない。」
どうも、ハチです。これが本日のタイトルです。
もしあなたが育毛剤を使っていたらすいません。
でも、この主張には科学的根拠があるので、今日は「薄毛治療の基本」について解説していきます。
薄毛の主な原因は「AGA」という病気
まずは「そもそも、なぜ我々はハゲるのか?」という話をしますが、基本的には「AGA(男性型脱毛症)」と呼ばれる病気が原因です。
もちろん、円形脱毛症など他の理由もありますが、多くの場合はAGAが原因で、日本には1260万人のAGA患者がいると言われてます。
で、病気ということは“治療法”があるわけですよ。なので、根本的対策にはならない育毛剤なんて買う価値はなし。
糖尿病になった人が市販の薬で頑張ろうとしてたら、「いやいや、病院行った方が良いよ」ってなりますよね。
これと一緒です。薄毛は自然治癒しないので、間違った対策をしちゃうと、いくらお金を使ってもハゲまっしぐら。3年後に後悔することになります。
AGAの簡単なメカニズム
引用:あすか製薬
超簡単に説明をします。
①男性ホルモン中に存在するテストステロンが、還元酵素である5αリダクターゼと結合
②5αリダクターゼがテストステロンを「DHT」に変換する
③DHTが髪の毛や毛乳頭細胞にある「男性ホルモンレセプター」と結合
④脱毛因子である「TGF-β」を生み出す
細かい名称は覚えなくて良いです。ただ、なんとなくで良いので、流れを知っておきましょう。
AGAの医学的治療方法
基本的には、日本皮膚科学会のガイドラインを見るだけでOKです。
推奨度がA(行うよう強く勧める)~D(行うべきではない)まで設定されていて、基本的には赤枠で囲ったA評価の「フィナステリド」「ミノキシジル外用」で治療を始めるのが一般的。
簡単にそれぞれの働き・効果を紹介すると
フィナステリド:5αリダクターゼの働きを阻害する
ミノキシジル外用:発毛と髪の毛の成長を促す
と言う感じで、フィナステリドは「守りの薬」、ミノキシジルは「攻めの薬」と言われたりします。
で、論文(1、2)を参考にすると、重要度としてはフィナステリドの方が高そう。
まあ「5αリダクターゼを阻害することで、脱毛因子の生成を減らす」という働きを考えれば当然ですね。
野球だってサッカーだって、守りが強いチームの方が勝率は高いです。AGA治療もディフェンスを意識していきましょう。
現代の薄毛治療の限界
薄毛は治りません。フィナステリドやミノキシジルを使っても、AGAの進行が薬の効果を上回れば、最終的にはハゲます。
また、「薬の効果」も「AGAの進行速度」も、個人差があります。
フィナステリド1mgでずっと効果ある人もいれば、効果が鈍くなってフィナステリド2mgやデュタステリド(似た働きの薬)に切り替える人もいる。
ミノキシジル外用薬では難しくなり、副作用があるのを承知でミノキシジル内服薬に切り替える人もいる。
そして、薬の効果に限界を感じたら、最終的には自毛植毛をするしかありません。
なので、髪の寿命を出来るだけ伸ばしたいのなら、我々に出来ることは以下の2つです。
①AGAの初期段階で治療を始める
②医学的根拠のある治療を行う
AGAが発症しているなら、間違っても育毛剤なんかには手を出さないようにしましょう。それはあなたの髪の寿命を縮めます。
コンプレックスは金になる
薄毛をコンプレックスに感じる人は多いです。僕も凄く悩みました。
人前で前髪を上げるのは嫌だったし、風が強い日は絶対に帽子でガード。室内に入れば、トイレに行ってヘアスタイルをチェックする毎日でした。
プールや海なんて誘われても絶対に行きません。
で、ビジネス的に言えば、過去の僕みたいな”コンプレックスを抱えてる人”をターゲットにするのって、かなり”おいしい商売”なんですよね。
簡単に商品を買ってくれるし、しかも値段が多少高くても抵抗なし。コンプレックスが解消できるなら安いもんですからね。
企業からしたらチョロ過ぎて笑えてくる状態です。
なので、今回紹介したAGA治療の基本(日本皮膚科学会のガイドライン)を知らない人達は、育毛剤とかの広告に騙されるんですよね。
医薬品じゃないので、広告の規制も多少緩いですし、ガンガンに我々のコンプレックスを刺激してます。
もちろん「育毛剤は効果が皆無」だなんて言わないですけど、前述のように薄毛は病気です。しかも風邪と違って自然治癒はなし。
ドンドン進行していくので、AGAの初期症状で発見をして医薬品で対策するのが凄く大事なんですよ。
育毛剤を選ばずにAGA治療を選択してたら、髪の寿命がもっと延びるはずだったのに…
こんな後悔をしてる先人達の失敗を反面教師にして下さい。
知識は武器です。知識がないと、ハゲます。
なるたけ髪の寿命を延ばすための知識を、明日以降もお届けしますので、役立てて下さいね。
【追伸】
悪質なAGAクリニックが非常に多いので、注意喚起の意味を込めて、明日は「AGAクリニックのヤバい裏側」というタイトルでお届けします。
被害者が結構多いので、お気をつけください。では、また。
Day3
医者としての信念はないのか?
どうも、ハチです。一部のAGAクリニックに対して、強い怒りを持ってます。
騙される人を少しでも減らしたいので、今日はAGAクリニックの裏側について話します。
AGAクリニックのビジネスモデル
AGAクリニックはメチャクチャ儲かります。理由はこちら↓
①フィナステリドやミノキシジルなどの薬を販売するだけ
②治療は継続する必要あるので、サブスク収入
③(エビデンスが少ない)高額治療でも、悩みが深いので買ってくれる
④粗利率が高い
薬の販売をメインとしてるケースが多く、大抵の患者は毎月リピートしてくれます。使い続けなきゃハゲますからね。
で、クリニックは「自宅に配送プラン」なども用意してるので、サブスク収入が安定してるんですよ。
しかも悩みが深いお客さんは、高額な治療プランも契約してくれます。
なので、「いかに新規患者を集めるか?」が重要。
無料カウンセリングに来る患者は基本的に「薄毛が不安」なわけなので、カウンセリングに来てさえくれれば薬を買う可能性が高いです。
だからこそ、あれだけ広告にお金を使ってるんですな。
「植毛」のような専門技術を提供するクリニックと違って、治療内容に大差はないので、広告にお金をバンバン使って露出度を増やすしかありません。
AGAスマートクリニック、ロンブーの淳さんが広告塔になったのね。 pic.twitter.com/UkNbQNIfNM
— ハチ | 男磨き (@eito2778) August 16, 2021
引用:AGAヘアクリニック
(※誤解のないために書いておくと、これらのクリニックを批判してるわけではありません。あくまで有名人を起用している具体例です。)
AGAクリニックの治療に不信感
AGAクリニックが広告にお金を使うのは、まあ別に良いんですよ。
我々からすれば、髪がしっかり生えてくれれば良いので。(そして、出来ればなるたけ安く)
ただ、一部のAGAクリニックには強い不信感がありまして、何故ならいきなりミノキシジル内服薬を処方するケースがあるからです。
前回ご紹介した日本皮膚科学会のガイドラインでは、最低評価の「D(行うべきではない)」という評価です。
ガイドライン本編から引用をさせて頂くと、
ミノキシジルは降圧剤として開発されたが、本邦では認可されていない。
また、男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない。
それにもかかわらず、全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に、医師が安易に処方したり、一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので、医薬品医療機器等法の観点から問題視されている。
多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく、内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に、胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある。
以上のように、ミノキシジルの内服療法は、利益と危険性が十分に検証されていないため、男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる。
このガイドラインは2017年のもので、それ以降の研究では「ミノキシジル内服薬(ミノタブ)は外用薬以上の効果がある」というデータも複数確認されてたりもしますが、一方で副作用のリスクも指摘されています。
なので、これらを踏まえると、AGAがかなり進行してる状態から治療を始めるならまだしも、AGAの初期段階で服用を推奨するのは明らかにおかしいと言えるかと。
ただ、現実としては、ミノタブを最初から推奨するクリニックがあるし、中には「外用薬は基本的に取り扱ってない」というクリニックもあります。
うーん…これって医者としてどうなんですかね?
・ミノタブは効果が強い→クリニックの発毛実績が上がる→だから売る
・ミノタブのリスクはかなり低いと判断している→だから問題ない
どちらかは分かりません。もしかすると、他にも理由があるのかもしれません。
ただ、もしあなたがAGAクリニックに行った時に、ミノタブをオススメされることがあれば、「外用薬ではない理由は?」「リスクをどう考えているのか?」をしっかり確認するのをオススメします。
AGAクリニックの医師のレベルは…
また、全員ではないですが、AGAクリニックには「レベルが低い医師」がいるのも事実です。
たとえば、求人情報を見てみると、↓のようなのがゴロゴロ出てきますからね。
週40時間シフト。専門は不問。これで年収1600万overですよ。
厚生労働省のデータを引用してるこのサイトによれば、医師の平均年収は1378万とのことなので、まさかの平均超えです。
これだけの給料を支払えるのは、儲かってる証拠ですな。そりゃ飛びつく医師は多いでしょう。
もちろん素晴らしい先生方も沢山いらっしゃいますが、中には「あまり知識がない」医師の方もいます。
実際に、国際的に認められた植毛のスペシャリストである今川先生は、著書「ウソがいっぱい!だまされないヘア治療」で以下のように語っています。
「AGAクリニックは、AGAではないと思われる状態に対しても、AGAの治療薬を勧めます。薬の使用が必要ないケースでも、手ぶらで帰されることはほとんどありません。
最も罪深いのは、思春期に起こる生理的な現象に対して、まともな診断もせずにAGAの薬を処方することです。
(省略)
しかし、AGAクリニックに行くと、受診した人のほとんどは即AGAにされ、処方を受けます。
そして、いったん薬を飲み始めると、薬を辞めたらもっと薄毛が進んでしまうかもしれないと怖くなって、辞められません。
こうして結果的に薬漬けにされていくのです。」
P81~P84から一部抜粋
引用元:ヨコ美クリニックHP
もちろん、これは今川先生の一意見です。しかし、業界の第一人者の意見でもあります。
(つまり、我々よりも業界の裏側を沢山知ってるということ)
また、僕自身も、美容クリニックの方とお話することがありますが、AGAクリニックの悪い噂は良く耳にします。
高額のローン契約は絶対に避けるべき
AGA治療をする上で大事なのは、AGAクリニック任せにしないことです。
自身でも知識をつけないと、カモにされます。コンプレックスを刺激するセールストークにやられます。
「薄毛が治るなら…」と高額なローンを組んで、後々に「実はエビデンスが少ない」と知って後悔してる人がどれだけいるやら…
長期契約や高額契約をやたらとオススメしてきたら、注意しましょう。
ちなみに、こんな話をすると、「どこのクリニックに行けば良いですか?」という質問を良くいただきますが、僕としては「どこが良いかは分かりません」と答えるしかありません。
初日の動画でお話したように、僕は最初にAGAスキンクリニックに行きましたが、今川先生が仰る「とにかくAGAと診断する」に当てはまらないとは断言できません。
そして、それは他のAGAクリニックに対しても一緒です。
チェーン展開してたら一部の店舗には”外れ医師”もいるでしょうし、売上ノルマもあるでしょうからね。そして、セールストークもマニュアル化されてるはず。
なので、まず行動の第一歩として、AGAは初期段階で治療するのが大事なので、どこかしらクリニックに行きましょう。
僕みたいにAGAスキンクリニックでも良いし、他でもOKです。
で、自分でも知識をつける。いきなり高額治療は契約しない。小さく治療を始める。不安なら他のクリニックも試してみる。
フィナステリドもミノキシジル外用薬も半年くらい様子見するのが一般的なので、徐々に自身に最適化させていきましょう。
また、個人的には最初からオンライン診療を選ぶのはオススメしてません。
理由はシンプルに、「診断の正確性に疑問があるから」です。
以前に、ヨコ美クリニックの今川先生に、↓のような質問をしたことがあります。
最近はオンライン診療が流行っていますが、薄毛が心配で初めてカウンセリングを受ける場合、オンラインでAGAかどうか診断できるものなのでしょうか?
マイクロスコープなどを使わずに、「薄毛=AGA」という安易な診断をしていないか不安に思ってしまいます。
オンラインAGA診断の正確性について、どのようなお考えでしょうか?
これに対する今川先生の回答がこちら↓
おっしゃるように直接拝見せずに正確な判断は難しいと思います。
AGAは特定の範囲の細毛化が特長で、AGAの影響を受けない後頭部(植毛ではドナー部)のヘアとの太さの差を比較する必要があります。
そもそもAGAクリニックはAGAありきですから自動的にフィナステリドとミノキシジルタブレットを処方する傾向が強く、今までの経験ではオンラインの相談で心配ない状態として薬を処方されなかったケースは皆無でした。
これからAGA治療を始めるなら、本記事の内容を踏まえたうえで、AGAクリニックと上手に付き合っていきましょう。
それでは、本日はこのあたりで。
【追伸】
明日は、月1,500円~3,000円でAGA治療をする方法を解説します。
デメリット・対策も含めて解説をするのでお楽しみに!
育毛剤の月額料金よりも安くAGA治療が出来るので、やはり知識は大事ですね。
Day4
「危険だから絶対に辞めましょう」
個人輸入に対するAGAクリニックの見解です。
では、果たしてこれは本当なのか?
本日は”真実”に迫ります。
個人輸入を活用すると、月1,500~3,000円で済む
クリニックによってズレはありますが、某クリニックの料金を例に出すと、
フィナステリド:4,500円/月
ミノキシジル外用薬:15,000円/月
なので月に20,000弱って感じですな。
で、ビタミン剤とかも含めたセット販売だと更に高くなります。
(ビタミン剤なんか買う意味はあんまないですけどね。)
一方で、個人輸入を活用すれば、月1,500~3,000円程度で収まるかと。
(ミノキシジル外用薬の使用量によっては、もう少し高くなるかもだけど)
個人輸入と言うのは、言葉の通り「個人で海外のAGA治療薬を輸入する」ということで、個人輸入代行サイトを活用します。
※個人輸入代行サイトのリンクは広告と見なされる恐れがあり、そうなると法律違反になるのでここでは貼りません。
また、具体的な商品名も避けてご紹介させて頂きます。
ちなみに、僕自身もフィナステリドが有効性成分の薬と、ミノキシジルが有効成分の外用薬を個人輸入で購入でしてますし、ちゃんと効果が出てます。
AGAクリニックは認めるわけにはいかない
死活問題です。もし薄毛に悩む人が全員個人輸入を活用するようになったら、AGAクリニックは商売あがったり。
前回ご紹介したように、AGAクリニックは薬を売らないと儲かりません。
なので、「個人輸入は危ない!」みたいな発信をして、「クリニックで薬を買いましょう!」って言います。
そして、最終的には自分のクリニックに誘導します。
では、個人輸入は本当にリスクが大きいのか?
続いては、このリスクを深堀りしていきます。
個人輸入5つのリスク
よく言われる個人輸入の主なリスクは5つありますので、それぞれに対する僕の見解を述べます。
理由1:偽薬の可能性
「個人輸入の薬は偽薬の可能性があります」と良く耳にします。
では、なぜ偽薬の可能性があるなんて言えるのか?
これを説明する時に、
「前にEDの海外治療薬を調べた時、半分が偽薬だったんですよ」
というのが具体例としてよく使われます。
で、↑は「偽造医薬品問題の現状と対策について 医薬食品局監視指導 医薬食品局監視指導 麻薬対策課」から引用したものですが、事実、そういった調査がありました。
でも、よく見て欲しいんですが、調査をされたのは2006年と2009年なんですよ。
…古くね?
2009年の時代って、勿論ネットショッピングはありましたが、今みたいにAmazonとか使ってないじゃないですか。スマホも普及してませんよ。
そして、サービスやデバイスが普及してないということは、同時にそれに関する規制も緩いということで、
「その時代のリサーチを前面に押し出されても…」
と僕は思ってしまいます。
更に言えば、「ED薬」のリサーチ結果が、「AGA治療薬」にも当てはまる訳ではないですしね。
個人輸入という括りは一緒ですが、時代も薬も違います。
また、最近では多くの個人輸入代行サイトが、薬の成分鑑定をしています。
たとえば、個人輸入代行サイト「I」ならこんな感じ↓
勿論、この成分鑑定を「どれくらいの数」「どれくらいの周期」でやっているかなどの懸念点はあるにしても、昔に比べればまだ安心感はあるんじゃないかなーとは思ってます。
※「昔に比べれば安心」と思うだけで、「絶対に安心」と言ってるわけではありません。
偽薬のリスクの高低は分かりませんが、0でないのは事実です
理由2:効果を実感し辛い
クリニックの場合だと、患者に定期的に来院してもらって、写真を撮影。
そのデータを蓄積することで、AGA治療の効果の有無を調べてくれます。
実際に、僕もAGAスキンクリニックに行った時は、マイクロスコープで頭皮の状態を見せてくれました。
こんな感じです↓
2回目は行ってないので分かりませんが、次以降も多分こんな感じで調べてくれるんだと思います。
(オンライン完結のクリニックは分かりません。)
ただ、ぶっちゃけ僕としては、「自分で毎月写真撮れば良くない?」って思ってます。
例えば、こちらの写真↓
これ見れば、効果の有無は一目瞭然ですよね。
僕はM字や頭頂部を様々な角度から毎月写真を撮っていますが、現状ではこれで問題を感じてません。
(勿論、クリニックでの方が正確性は高いと思いますけどね)
※なので、もしあなたが個人輸入で治療をするなら、絶対に写真を撮って経過観察をしましょう
理由3:健康問題の可能性
まず前提として、個人輸入代行サイトでのフィナステリドやミノキシジルは厚生労働省が認可していない薬です。
なので、これらの薬で何か副作用を感じた場合、それは完全に自己責任となります。
で、ぶっちゃけクリニックだろうと個人輸入だろうと、同じ有効成分なので副作用が出る時は出るんですよ。
ただ個人輸入の場合だと、「薄毛を治したい」というコンプレックスから、多少の副作用は無視してでも治療を継続する人が絶対いるんですよね。
でも、それによって副作用が大きくなってしまっても、誰も責任を取ってくれません。
なので、この理由3は個人輸入を利用するなら凄く大切な部分です
一応僕の場合は、副作用のリスクを減らすために、まずは低濃度から治療をしていますし、副作用を感じた場合はすぐに病院に行ったり、検査をしています。
年に1回の健康診断だけでなく、フィナステリドの副作用で”性欲減退”を感じた時は精液検査もしました。
今後もこういったリスク管理は継続していきますし、仮に重たい副作用を感じた場合は、一旦治療を停止して様子見をするつもりです。
なので、もしあなたが個人輸入を選択をするなら、副作用を決して軽視せず、出来るだけリスクヘッジをしていきましょう。
髪の毛も大事ですが、それで健康を損なったら元も子もありません。
理由4:安いには安い理由がある
「安いということは、質が悪いなどの安いなりの理由がある!」という理由です。
まあ僕からすると、「クリニックが高いのも高いなりの理由があるだろ」と思ってしまうのですが…
まあでも、これだけ大きな価格差があると、確かに「危ないんじゃないか…?」とは気になりますよね。
では、何故ここまで安く購入できるのか?
例えば僕が服用してるフィナステリド錠はインドの薬なんですが、何故日本のクリニックより80%以上も安いのか?
これは特許制度の違いが大きいです。
ジェネリック大国インドは「発展途上国の薬局」
ジェネリック医薬品の「普及率」は欧米が凄く高いんですが、実は「製造量・輸出量」という点で見ればインドこそがジェネリック大国。
現状では、世界で最もジェネリック医薬品を輸出している国です。
では、何故インドがジェネリック大国になることが出来たのか?
それは独自の特許法制度が関係してます。
そもそも特許制度というのは国の法律の一部で、それぞれの国家が主権に基づいて独自に制定する制度なので、国により特許制度が異なるんですね。
そして、欧米各国や日本は医薬品については製造方法と含有成分を特許として認めており、特許出願から最大25年間特許を有効としています。
仮にすぐ他社にパクられてしまったら、多大なコストを払って新薬開発する旨味がなくなりますからね。
なので、ある程度長期の独占販売を許可することで、新薬の開発意欲を損なわないようにしてます。
そして、以下4種類が医薬品の特許です。(覚える必要はありません。「そんな感じで分類されてるのか~」程度でOK)
物質特許:新規化合物そのものに付与される特許。
製造方法が異なっても物質が同じであれば、特許の権利が及びます。
製法特許:化合物の製造方法に付与される特許。
物質が同じでも製造方法が異なっていれば、特許の権利は及びません。
用途特許:化合物の新しい用途についての特許。
すでに公知である用途等、特許以外の用途に用いたときは、特許の権利は及びません。
製剤特許:製剤の処方内容の特許。
添加する物質に特徴があるとき特許となり得ます。
で、実はインドでは医薬品については「物質特許」を認めないという1970年特許法が成立。
つまり、先進国の製薬会社が開発した薬の有効成分を独自の製法で製造すれば、インド国内では合法的に医薬品製造をすることが出来ました。
ただ、当然ですが、これは先進国の製薬業界からするとたまったもんじゃありません。
故に問題視され、1995年にWTO(世界貿易機関)が設立された際には、設立当初から加盟しているインドに
「10年の猶予を与えるからこれを何とかしろ!」
って指令が下りました。
(WTO加盟国は、WTOが定める特許などの協定を順守する必要があるので)
そして、10年後の2005年に法改正。
インドでも医薬品に物質特許が導入されることに。
ただ、実はこの特質特許には先進国とは違った部分がありまして、「現在知られていない全く新しい物質を発見した場合のみ物質特許とする」ということで法改正が行われました。
なので、物質特許が導入されましたが、先進国の製薬会社はインド国内で物質特許が取得できてないのが現状です。
じゃあ、何でここまで物質特許を認めない方向なのかと言うと、14億人以上の人口を抱えるインドでは
「先進国の製薬会社が作る高価な医薬品に頼らず、低所得者層でも医薬品を手にできるような体制を整える必要がある」
というのが背景にあります。
そしてアフリカなどの発展途上国も同様に先進国の製薬会社からの購入は難しいので、インドで作られた格安のジェネリックに頼っているのが現状。
もし仮にインドの製薬会社が開発・生産をストップしたら、「薬はあるけど高くて買えずに、多くの人が死ぬ」という事態になります。
実際に”国境なき医師団”も、インドのジェネリックを使って発展途上国の医療支援を行っているので、「インドのジェネリック=悪」と断じて強制取り締まりをするのは、結構難しいんですよね。
「企業の利益のために、救える命を見捨てるのか!」
って反発もあり、一方で製薬会社からすればルールの中で利益を上げるために企業努力をしているわけで、何とも難しい問題です…
尚、僕が利用してるフィナステリド錠を開発したシプラ社は、インドで2位の市場シェアを誇る大手製薬会社です。
1935年に設立されてから「抗がん剤」「HIV治療薬」など1,500種類以上の治療薬を開発し、欧米など世界中150か国以上で販売実績があります。
理由5:個人輸入は違法である
「個人輸入は違法性がある!」という意見もあるようですが、これは完全にNO。
厚生労働省によれば、「個人の使用に限れば問題ない」とのことです。
ただ、一方で「個人輸入した商品を転売する」「個人輸入の薬をアフィリエイトする」などは違法です。
なので、メルカリで出品してる方はアウト。
一部の個人輸入代行サイトでは、フィナステリドやミノキシジルなどをアフィリエイトすることも出来ますが、これもアウトです。
(知らずにやってる情報発信者が多いですが、グレーではなく完全に黒です)
また、厚生労働省のサイトには、個人輸入を利用する際のリスクもしっかり説明されていますので、個人輸入を利用する際は必ず目を通しておきましょう。
「個人輸入利用してる人多いし、問題ないでしょ!」って楽観視したせいで、いつか重大な問題が起きてしまう。
こんなのバカらしいですからね。
リスク管理は最重要です。
僕は個人輸入の使用を推奨しない
というわけで、今回の内容をまとめるとこちら↓
・個人輸入を活用すれば格安で薄毛治療できる
・でも、個人輸入にはリスクがある
・リスクを0にすることはできない
・インドのジェネリックが安いのには理由がある
そして一番大事なのは、個人輸入の利用は全て自己責任という点です。
偽薬の可能性はあるし、パッケージ記載量の成分が入ってない可能性もあります。
もしかすると過剰に成分が入ってる可能性もあるし、衛生管理が整ってない環境で製造されてる可能性だってあります。
なので、僕は自己責任で活用してますし、あなたに個人輸入を推奨することもありません。
あくまで僕がするのは、「こういった格安の方法がありますよー」って情報を紹介するだけ。もし利用する際は、自己責任でお願いいたします。
また、もし仮に僕に十分な金銭的余裕があるのなら、当然ですがクリニックで薬を買います。
そっちの方が精神的に安心なのは間違いないですからね。(実際に効果が変わるかは別として)
なので、「クリニックの薬は高いから、クリニックが悪い」というわけでもないので、ご自身に合った治療方法をお選びください。
また、もしこれからAGA治療を始めるなら、必ず一度はAGAクリニックに行ってカウンセリングを受けましょう。
前回の話でAGAクリニックに不信感があるかもですが、AGAでない人がAGA治療薬を飲んでも意味はありません。
それに、AGA治療薬には副作用のリスクもあります。
素人が自己判断で開始するのは危険なので、まずはAGAクリニックに行きましょう。
僕みたいにAGAスキンクリニックでも良いし、他のクリニックでもOKです
【余談】今川先生のご意見
なお、最後に余談ですが、ヨコ美クリニックの今川先生の個人輸入に対する意見をご紹介します。
回答1
私は個人輸入でも大差はないと思います。
某クリニックの言い分に従うと誰が得をするのかを考えて下さい。得をする立場からの主張には説得力がありません。
そのクリニックも個人輸入を大掛かりに行っているにすぎません。
おっしゃるように個人輸入でも処方でも副作用のリスクは同じですし、万一の時はそのクリニックが全責任をもって対処してくれるわけでもないと思います。
回答2
内容に大差はないと思います。
AGAクリニックのビジネスは“薬九層倍”で成り立っているようです。
処方される方は医師を通して購入するので安心というイメージがあるかと思いますが、費用の高さはその安心度だとしてもそこで働く医師の多くは頭髪治療の門外漢です。
ということで、今回の記事はこんなところですかね。
また明日お会いしましょう。
【追伸】
明日は「更に安く治療をするためのコツ」をご紹介します。
意外と知らない人が多いんですが、非常に勿体ないんですよねぇ
お楽しみに!
Day5
え…こんな高いの?
ミノキシジル外用薬の値段を見て、僕は最初こう思いました。
ただ、実はミノキシジル外用薬ってメチャクチャ安く買えるんですよ。
しかも、個人輸入ではなく、国内承認のミノキシジルなのに、AGAクリニックの80%引きで購入可能。
個人輸入を活用するよりも更に少し安くなる可能性があるんですが、意外と知られてないので、今回はこの商品について深堀りします。
(※PRではないので、しっかりデメリットも紹介します)
国内のミノキシジルは基本的に高い
え…こんな高いの?(2回目)
でも、AGAクリニックに行けば、皆さんも値段を2度見するはず。
たとえば、↑はAGAスキンクリニックの公式サイトから引用しましたが、「月15,400円」です。
AGA治療は
・フィナステリド
・ミノキシジル外用薬
の2つで治療していくのが基本で、フィナステリドは「約5,000円/月」なので、しっかり効果を出すためには「約20,000円/月」の出費となります。
「結婚して子供がいて住宅ローンを組んでる会社員の方」なんかには、かなり大きな負担ですね。
また、有名なリアップ(クリニックと同様にミノキシジル5%配合)の場合、AGAクリニックよりは安いですが、それでも約7,500円/月。
リアップは水谷豊さんをCMに起用してますが、やっぱ広告に有名人を使っちゃうと、その広告宣伝費が商品に上乗せされるので、価格が上がっちゃうんですよねぇ。
安くミノキシジル外用薬を買う方法
ただ、安くミノキシジルを購入する方法がありまして、それが前回紹介した「個人輸入」の活用です。
「iHerb」をご存じの方も多いでしょうが、あそこではサプリを購入できます。
一方で、個人輸入代行サイトでは「医薬品」を購入することが可能。
もちろんフィナステリドやミノキシジルも手に入ります。
【参考例】5,000円以下で買えるミノキシジル
たとえば、「フォリックス」という商品があります。
これはAGAクリニックで買うミノキシジル外用薬と同様に、「ミノキシジル5%配合」ですが、「約1/3の値段」で購入可能です
(※個人輸入の商品なのでリンクは貼りません)
【要注意】デメリットがあります
ただ、残念ながらデメリットもありまして、個人輸入は完全に自己責任です。
たとえば厚生労働省では↓のような注意喚起もされてるほど。
AGA治療薬には副作用がありますが、厚生労働省が認可してない海外の薬で何か重篤な副作用が起きても、完全に自己責任となります。
確かに、ミノキシジル外用薬ならそこまで大きな副作用はないかもしれませんが、それでも僕からは個人輸入をオススメはしません。
万が一の時に僕は責任を取れないので、活用するなら自己責任でお願いします。
【朗報】格安のミノキシジルが見つかる
前置きが長くなってすみません。ここから本題です。ここまでの内容だと、
・AGAクリニックで高いミノキシジルを買う
・100%自己責任で個人輸入を活用する
という2つの方法でしたが、ついこないだ「第3の選択肢」が見つかりました。
それがHIXミノキシジルです。僕も買いました。
このミノキシジル、メリットが3つあります。
メリット1:フォリックスより安い
1本あたり「4,500円」で購入可能。
また、4本セットだと、「3,000円/本」で購入可能。
ミノキシジルは継続使用していく必要があるので、どうせ4本セットで買っても全部使いきります。
それなら、このセットで買った方が遥かにお得。
フォリックスよりも安く買えるとか神ですね。AGAスキンクリニックと比べたら「80%以上安い」です。
メリット2:国内製造
また、個人輸入とは違って、国内製造。ちゃんと承認を受けてます。
なので、個人輸入で買うよりも安心感がありますし、更には前述のように「まとめ買い」が可能。
フォリックスは2本単位でしか買えませんが、「4本まとめ」で買うことができるので、購入の手間がはぶけます。
また、国内製造なので、輸送がスムーズ。
個人輸入だと「注文後に海外から発送」なので到着まで少し時間がかかりますが、HIXミノキシジルは3日後には届きました。
更に追加でもう1点。「値段の変動が少ない」のも大きなポイント。
たとえば、フォリックスを2022年4月に購入した時は、2本で6,500円でした。(※僕の購入履歴をスクショしてます)
HIXミノキシジルとほぼ変わらない値段でしたが、2022年9月に購入時は、2本で7,140円。為替の影響もあってか少し値上げしました。
そして、2022年12月には、なんと2本で「8,980円」。8か月前に比べて、38%の値上げです。(※2023年5月現在もこの値段)
もちろん国内製造だろうと値上がりすることはあるでしょうが、文化的に海外の方が値上がりに抵抗がない(日本では値上げが反発されやすい)ので、今後も値段が変わる可能性はありそうです。
メリット3:変なセールスがない
また、ここまで安いと、「購入後にセールスのメールが頻繁に届くのでは?」と思いましたが、購入して1週間が経過しても特になし。(数か月経った今もないです)
一部のオンラインAGAクリニックは、カウンセリング後にフォローアップ(セールス)の電話が来たりするので、それと比べると遥かに快適です。
唯一のデメリット
僕が唯一感じたのはこれ↓
ミノキシジルって、商品によって塗り方が少し違うんですね。
たとえば、液体をスポイトで吸ってつけるのもあれば、アルコールジェルみたいな感じでビュッと出るやつもあります。
で、個人的にはそういった商品は「垂れる」「塗りにくい」ので嫌いだったんですよ。
一方で、HIXミノキシジルはピンポイントに使えるので良いんですが、ピンポイント過ぎて「範囲が広いと少し塗りにくい」という欠点があります。
僕みたいにストレスを感じる人も意外といるかもなので、出来れば最初は4本セットじゃなく1本単品の方が良いかも。
国内製造で発送も早いので、使用感に問題なければ、セット購入した方が安心です。
(なお、上のキャップはいくら力を込めても外せなかったので、中身だけ他容器に移し替えるのは難しそう)
薄毛に悩んでる方がまずやるべきこと
というわけで、HIXミノキシジルについてご紹介してきましたが、ただ注意点があります。
これを買う前に、まずはAGAクリニックに行きましょう。
AGAは病気です。なのでAGA治療薬(フィナステリド/ミノキシジル)は、AGAが原因で薄毛を発症しているのでなければ、効果は期待できません。
薬を買わなければ無料ですし、仮に買うにしてもフィナステリドを1ヶ月分買う程度なら4,000~5,000円で済むはず。
正式にAGAと診断されてから、HIXミノキシジルを買うのをオススメします。
AGA治療は早期発見&早期治療開始が重要ですので、なる早で対策を始めましょう!
ではでは。
追伸
冒頭でもご案内しましたが、「薄毛治療の基本マスター講座」の感想を送ってくれると嬉しいです。
「薄毛治療に関するデマ・誇大広告の被害者を、1人でも減らすこと」を目的に作成しましたので、「あなたに役に立ったのか」をフィードバックいただけると、今後のコンテンツの改善につながります。
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