医者としての信念はないのか?
どうも、ハチです。一部のAGAクリニックに対して、強い怒りを持ってます。
騙される人を少しでも減らしたいので、今日はAGAクリニックの裏側について話します。
AGAクリニックのビジネスモデル
AGAクリニックはメチャクチャ儲かります。理由はこちら↓
①フィナステリドやミノキシジルなどの薬を販売するだけ
②治療は継続する必要あるので、サブスク収入
③(エビデンスが少ない)高額治療でも、悩みが深いので買ってくれる
④粗利率が高い
薬の販売をメインとしてるケースが多く、大抵の患者は毎月リピートしてくれます。使い続けなきゃハゲますからね。
で、クリニックは「自宅に配送プラン」なども用意してるので、サブスク収入が安定してるんですよ。
しかも悩みが深いお客さんは、高額な治療プランも契約してくれます。
なので、「いかに新規患者を集めるか?」が重要。
無料カウンセリングに来る患者は基本的に「薄毛が不安」なわけなので、カウンセリングに来てさえくれれば薬を買う可能性が高いです。
だからこそ、あれだけ広告にお金を使ってるんですな。
「植毛」のような専門技術を提供するクリニックと違って、治療内容に大差はないので、広告にお金をバンバン使って露出度を増やすしかありません。
AGAスマートクリニック、ロンブーの淳さんが広告塔になったのね。 pic.twitter.com/UkNbQNIfNM
— ハチ | 男磨き (@eito2778) August 16, 2021
引用:AGAヘアクリニック
(※誤解のないために書いておくと、これらのクリニックを批判してるわけではありません。あくまで有名人を起用している具体例です。)
AGAクリニックの治療に不信感
AGAクリニックが広告にお金を使うのは、まあ別に良いんですよ。
我々からすれば、髪がしっかり生えてくれれば良いので。(そして、出来ればなるたけ安く)
ただ、一部のAGAクリニックには強い不信感がありまして、何故ならいきなりミノキシジル内服薬を処方するケースがあるからです。
前回ご紹介した日本皮膚科学会のガイドラインでは、最低評価の「D(行うべきではない)」という評価です。
ガイドライン本編から引用をさせて頂くと、
ミノキシジルは降圧剤として開発されたが、本邦では認可されていない。
また、男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない。
それにもかかわらず、全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に、医師が安易に処方したり、一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので、医薬品医療機器等法の観点から問題視されている。
多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく、内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に、胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある。
以上のように、ミノキシジルの内服療法は、利益と危険性が十分に検証されていないため、男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる。
このガイドラインは2017年のもので、それ以降の研究では「ミノキシジル内服薬(ミノタブ)は外用薬以上の効果がある」というデータも複数確認されてたりもしますが、一方で副作用のリスクも指摘されています。
なので、これらを踏まえると、AGAがかなり進行してる状態から治療を始めるならまだしも、AGAの初期段階で服用を推奨するのは明らかにおかしいと言えるかと。
ただ、現実としては、ミノタブを最初から推奨するクリニックがあるし、中には「外用薬は基本的に取り扱ってない」というクリニックもあります。
うーん…これって医者としてどうなんですかね?
・ミノタブは効果が強い→クリニックの発毛実績が上がる→だから売る
・ミノタブのリスクはかなり低いと判断している→だから問題ない
どちらかは分かりません。もしかすると、他にも理由があるのかもしれません。
ただ、もしあなたがAGAクリニックに行った時に、ミノタブをオススメされることがあれば、「外用薬ではない理由は?」「リスクをどう考えているのか?」をしっかり確認するのをオススメします。
AGAクリニックの医師のレベルは…
また、全員ではないですが、AGAクリニックには「レベルが低い医師」がいるのも事実です。
たとえば、求人情報を見てみると、↓のようなのがゴロゴロ出てきますからね。
週40時間シフト。専門は不問。これで年収1600万overですよ。
厚生労働省のデータを引用してるこのサイトによれば、医師の平均年収は1378万とのことなので、まさかの平均超えです。
これだけの給料を支払えるのは、儲かってる証拠ですな。そりゃ飛びつく医師は多いでしょう。
もちろん素晴らしい先生方も沢山いらっしゃいますが、中には「あまり知識がない」医師の方もいます。
実際に、国際的に認められた植毛のスペシャリストである今川先生は、著書「ウソがいっぱい!だまされないヘア治療」で以下のように語っています。
「AGAクリニックは、AGAではないと思われる状態に対しても、AGAの治療薬を勧めます。薬の使用が必要ないケースでも、手ぶらで帰されることはほとんどありません。
最も罪深いのは、思春期に起こる生理的な現象に対して、まともな診断もせずにAGAの薬を処方することです。
(省略)
しかし、AGAクリニックに行くと、受診した人のほとんどは即AGAにされ、処方を受けます。
そして、いったん薬を飲み始めると、薬を辞めたらもっと薄毛が進んでしまうかもしれないと怖くなって、辞められません。
こうして結果的に薬漬けにされていくのです。」
P81~P84から一部抜粋
引用元:ヨコ美クリニックHP
もちろん、これは今川先生の一意見です。しかし、業界の第一人者の意見でもあります。
(つまり、我々よりも業界の裏側を沢山知ってるということ)
また、僕自身も、美容クリニックの方とお話することがありますが、AGAクリニックの悪い噂は良く耳にします。
高額のローン契約は絶対に避けるべき
AGA治療をする上で大事なのは、AGAクリニック任せにしないことです。
自身でも知識をつけないと、カモにされます。コンプレックスを刺激するセールストークにやられます。
「薄毛が治るなら…」と高額なローンを組んで、後々に「実はエビデンスが少ない」と知って後悔してる人がどれだけいるやら…
長期契約や高額契約をやたらとオススメしてきたら、注意しましょう。
ちなみに、こんな話をすると、「どこのクリニックに行けば良いですか?」という質問を良くいただきますが、僕としては「どこが良いかは分かりません」と答えるしかありません。
初日の動画でお話したように、僕は最初にAGAスキンクリニックに行きましたが、今川先生が仰る「とにかくAGAと診断する」に当てはまらないとは断言できません。
そして、それは他のAGAクリニックに対しても一緒です。
チェーン展開してたら一部の店舗には”外れ医師”もいるでしょうし、売上ノルマもあるでしょうからね。そして、セールストークもマニュアル化されてるはず。
なので、まず行動の第一歩として、AGAは初期段階で治療するのが大事なので、どこかしらクリニックに行きましょう。
僕みたいにAGAスキンクリニックでも良いし、他でもOKです。
で、自分でも知識をつける。いきなり高額治療は契約しない。小さく治療を始める。不安なら他のクリニックも試してみる。
フィナステリドもミノキシジル外用薬も半年くらい様子見するのが一般的なので、徐々に自身に最適化させていきましょう。
また、個人的には最初からオンライン診療を選ぶのはオススメしてません。
理由はシンプルに、「診断の正確性に疑問があるから」です。
以前に、ヨコ美クリニックの今川先生に、↓のような質問をしたことがあります。
最近はオンライン診療が流行っていますが、薄毛が心配で初めてカウンセリングを受ける場合、オンラインでAGAかどうか診断できるものなのでしょうか?
マイクロスコープなどを使わずに、「薄毛=AGA」という安易な診断をしていないか不安に思ってしまいます。
オンラインAGA診断の正確性について、どのようなお考えでしょうか?
これに対する今川先生の回答がこちら↓
おっしゃるように直接拝見せずに正確な判断は難しいと思います。
AGAは特定の範囲の細毛化が特長で、AGAの影響を受けない後頭部(植毛ではドナー部)のヘアとの太さの差を比較する必要があります。
そもそもAGAクリニックはAGAありきですから自動的にフィナステリドとミノキシジルタブレットを処方する傾向が強く、今までの経験ではオンラインの相談で心配ない状態として薬を処方されなかったケースは皆無でした。
これからAGA治療を始めるなら、本記事の内容を踏まえたうえで、AGAクリニックと上手に付き合っていきましょう。
それでは、本日はこのあたりで。
【追伸】
明日は、月1,500円~3,000円でAGA治療をする方法を解説します。
デメリット・対策も含めて解説をするのでお楽しみに!
育毛剤の月額料金よりも安くAGA治療が出来るので、やはり知識は大事ですね。