マインド/心理学 PR

会社の給料で男女差がなぜ起こるのか?【性差別だけが原因ではない】

給料の男女差
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
働く女性
働く女性
なんでこんなにも男女で給料に差が出るの?

こんなんじゃ働くモチベーションも上がらないし、全然納得できません

 

こんな不満を持つ女性も多いと思います。

そして今回、記事を書くにあたって男女の給料差について調べてみたんですが、確かに「給料面で男女差がある」というのは事実でした。

給料の男女差引用元:高い?低い?年齢別の平均給与額【2019年版】

 

疑問を持つ人
疑問を持つ人
でもこれって、パートタイムの方とかも入るから、正社員同士だったらそこまで差がないんじゃないの??

 

こう考える方も多いと思いますが、男女の正社員同士で比較しても給料に差があるのが現実なんですよね。

こうなると恐らく「性差別だ!」みたいな意見が出てくるかもですが、実は最近の研究では「性差別だけが原因ではない」というのが分かっています。

 

そこで今回は、「給料面で男女差がなぜ起こるのか?」を性差別以外の観点から調べた研究を2つご紹介します。

 

原因が分かれば対策をとれるので

  • 給料に不満を持っている女性
  • 女性の部下が多い上司

は参考にしてもらえればと思います!

残業、シフト変更を引き受ける割合

残業する女性

 

まず最初にご紹介するのは、2018年のハーバード大学の研究です。

今回の研究では、完全に給料が年功序列になっている「アメリカの交通局」の賃金データを元に、調査を行っています。

つまり、給料の男女差が起こりえない環境で原因調べた研究です。

 

年功序列でも給料の男女差はあった

結論から言うと、給料の差が起こりえないこの環境でも男女差がありました。

ではなぜ、女性の方が給料が少ないのか?を調べてみると、原因は「残業時間の長さ」でした。

つまり、基本給の部分では男女で差はなかったのですが、残業時間の長さで大きく差がついたことで、年収(総支給)は男性の方がより多くもらっていました。

 

では具体的にどれくらい差があるかと言うと、男性が残業や休日出勤などの”急なシフト変更”に応じる確率は女性の2倍も高かったそうです。

ただこれは、「育児や家事などを男性よりも女性が負担するケースが多いから」という背景も大いにあると思います。

【注意】「残業=成果が増える」わけではない

この研究には続きがあって、男性は休日出勤や残業をして余分に働き給料を多く貰うが、成果が増えているわけではないそうです。

・男性は余分に働いて給料を貰う。でも成果が増えてるわけではない

・女性は時間内に仕事を終わらせる。でも給料は男性より少ない

 

つまり、女性の方が生産性が高いと見ることも出来ます。

 

ハチ
ハチ
ダラダラ働いて、たばこ休憩もしたりして、全然仕事してないじゃん…

って意見も結構聞きますからね。

上司に給与交渉を行う割合

上司に給与交渉

 

続いては、カーネギーメロン大学という世界有数の高等教育機関を卒業した男性と女性の給料差を調べた研究です。

研究の結論を先に言うと、この卒業生達が仮に35年間働くとした場合、男女では生涯で約1億円以上の給料差が生まれるという結果でした。

 

ではなぜこんな大きな差が生まれるのか?

これは「もっとお金を要求しようという意欲」が男女で大きなズレがあったからでした。

【参考事例】

男性の57%が初任給について交渉しようとしたのに、女性はわずか7%しか交渉しようとしなかった

 

つまり、男性の方が8倍以上も初任給について交渉する傾向が強かったんです。

「女性は控え目で優しい」という期待

更に似たような実験をもう一つご紹介します

<実験>

「終わったら3~10ドルの間で謝礼を支払いましょう」

こう約束して、ボグル(英単語検索ゲーム)を4回やって貰う。

ゲームが終わったら研究者はあえて「3ドルで良いですよね?」と最低額の3ドルを提示する

 

この結果、やはり男性の方が女性の8倍多く謝礼のアップを要求してきました。

女性は「女性は控えめで優しい」という期待を裏切りたくないと思いがちなので、男性ほど積極的に交渉する気にはなれないのでは?というのが研究者の予測でした。

【結論】まずは環境を整えること

職場環境、会社環境

 

今回の実験によって、「環境」と「性質」が給料の男女差に大きく影響していることが分かりました。

・子育てでシフトや労働時間に自由が利きにくい

・男性の育児や家事の手伝いがまだまだ少ない

・残業が平気で行われる職場環境である

・男性ほど利己的になれない

・女性のイメージを崩したくない

 

ただ改めて言いますが、「給料を多く貰っている=男性の方が仕事ができる」ではありません。

 

とはいえ

ハチ
ハチ
あの男性より私の方が仕事できるので、給料を上げて下さい!

と交渉するのは中々難しいですよね。

 

なので、優秀な女性に辞めてほしくないと思うなら、上司はもっと能力面での評価を行うべきです。

そして、女性はもっと「女性が活躍できる場所」を求めると良いです。

最初から選択肢として除外している女性も多いですが、転職を視野に入れると一気に可能性が広がると思うんですよね。

 

最近では「パソナキャリア」などの女性の転職を積極的に支援している転職エージェントもあります。

今の職場に拘らず、広い視点で自分の可能性を探してみて下さい!

能力ある人間が正当に評価されないのは絶対におかしいですからね。

 

また、「女性の転職」については別の記事でもまとめているので、そちらも併せて参考にしてください!

 

以上、「会社の給料で男女差がなぜ起こるのか?【性差別だけが原因ではない】」でした。

 

 

人気記事転職先の評判/実情を知る方法【調べずに就職すると現実に絶望する】

人気記事【推奨】自分の市場価値を5分で無料診断する方法【適正年収に衝撃】