自分では笑顔で接しているつもりなんですが…
どうやったら第一印象が良くなるのか。何かいい方法があったら是非知りたいです。
こんな方向けに、今回は「第一印象に影響する6個の要素」というテーマで解説していきます。
第一印象が悪いと多くのチャンスを逃すので、何としてでも改善していきましょう!
<参考論文>
・The psychology of first impressions – digested
・The effect of attire on expected occupational outcomes for male employees
・Shoes as a source of first impressions
・What your walk says about you … is wrong
タップできる【目次】
第一印象を覆すのは難しい
こう思っている方も少なからずいると思います。
なので、まず最初に「第一印象をミスると取り返しがつかないぞ」というコーネル大学の実験をご紹介します。
テレビや新聞社が権力を持っている理由も分かるので、是非知っておいた方がいい実験だと思います。
第一印象が悪いとどんな言い訳も無駄
まず最初に200名の学生に架空のエピソードを伝えました。
ジョンは強盗に入り「大事なもの」を奪って逃亡しましたが、その後に逮捕されました
もちろん、これを伝えられた学生達のジョンへの第一印象は最悪です。
そして、第一印象が最悪になったところで、新しい情報を伝えられました。
1.心を入れ替えたジョンは、その後で自分を危険にさらしながらも、子供を事故から救った
2.実はジョンは強盗をしておらず、誤認逮捕としてのちに釈放された
誤認逮捕でも第一印象は回復されず
・パターン1→改心
・パターン2→被害者
このどちらにおいても第一印象は悪いまま。
全員が「ジョンを信用できない」という評価を変わらずし続けました。
誤認逮捕、つまり実際は何もしてないにも関わらず、悪い印象を消すことは出来ないというのは驚きの結果ですよね。
そして、これこそがテレビ、新聞、週刊誌などのマスメディアが権力を持っている理由です。
テレビ、新聞、週刊誌が権力を持つ理由
仮に彼らが”ウソ”の情報を報道したとします。
芸能人Aが酔っ払って暴行!?
これを流されたら最後。
ファンでもない限りは「酒癖の悪い粗暴な最低のやつ」という印象を持ちますよね。
そして、これが仮に嘘だと分かっても、世間からの評判は回復されないわけです…
つまり、マスメディアは意図的に大衆心理を操作する力を持ってるんですね。
しかも仮に名誉棄損で訴えられても、週刊誌などはそれをネタにすることで、発行部数を伸ばしてまた儲けることが出来ます。
具体的には、損害賠償額以上の額です。
だから、いつまでたっても、フェイクニュースが減らないんですね。
むしろ嘘をつけばつくほど儲かる、被害者にとっては最悪の仕組みだったりします。
第一印象を回復させる方法
さて、話を戻します。
実はこの研究には続きがあって、「再解釈」を使えば第一印象を良くすることが出来るそうです。
「ジョンが家へ入ったのは、家の中から火が出ているのに気付き、更にはその家には腰の弱い老夫婦だけで暮らしていると知っていたからです。」
つまり、「腰の弱い老夫婦では沢山のモノを持って逃げられないから、代わりに大事なものを確保してあげた」という再解釈にしてあげたわけです。
こういったエピソードを伝えると、ジョンの第一印象が改善。
むしろ好感度が上がりました。
なので、「ウソだった、間違いだった」よりも、「あれは事実だけど、こんな事情があった」の方が良いってことです。
日常的な例を出すならこんな感じ↓
・頑固→自分の仕事に拘りがある
・理屈っぽい→論理的思考が強く、頼りになる
・無口→常に一歩引いて周囲を気にしている
こうやって再解釈させれば、第一印象は上がるわけです。
ただこれって、学校のような「毎日同じメンツが集まる空間」ならともかく、大人になるにつれ厳しくなってきます。
・取引先との顔合わせ
・就活/転職での面接
・ナンパ
・etc…
↑のような「一回の出会いで結論をつけられる場面」がたくさんあります。
なので、最初から第一印象を良く見せられるように努力することが超重要。
再解釈させるチャンスがないわけですからね。
というわけで、ここからは「第一印象を決める6つの要素」をご紹介していきます。
少しでも第一印象を良くするために、自分に当てはまるものは改善していってください!
第一印象を決める6つの要素
それでは解説していきます!
1.相手の目を見て話す
相手の目を見て話すほど頭が良い印象を与えられる、というノースイースタン大学の研究があります。
他の研究でも、目をそらして話すと「自身がなさそう」「不真面目」という印象を持たれるというデータがあったりするので、信憑性はかなり高いです。
「目を見て話すのは恥ずかしい…」という場合は、相手の眉間を見て話すのがおすすめです!
2.早口で喋る
説得力のあるスピーチを調べる研究です。
結果としては、ゆっくりなスピーチの方が信頼感がなく、説得力が薄い印象を持たれました。
僕はメンタリストDaiGoさんの「心理学を解説するニコニコ動画」が好きなのでよく見ているんですが、かなり早口で解説をしています。
これは早口の方が説得力が増すので、意図してやっているそうです。
3.良い服を着る
「既存のスーツ」と「オーダーメイドのスーツ」を比較した2013年の実験です。
比べたところ、「オーダーメイドのスーツ」の方が、自信がある成功者の印象を持たれました。
きちんとした身なりの方が給料が高く昇進しやすい、という別の実験もあるので、身なりには気を付けておくのがオススメです。
4.実用的な靴を履く
「高価なブランド靴」「実用的な靴」を比較した場合、後者の「実用的な靴」の方がいい印象を与えるケースが多かったです。
この実験によると、心に不安を抱えている人ほど、高価で派手な靴を選ぶ可能性が高いことが分かってます。
なので、服はキッチリと、靴は実用的で、というのが良さそうです!
5.ピアスとタトゥー
2012年の研究では、男性はピアスの量が増えるほど頭が悪く思われる確率が上がりました。
一方で、女性はクリエイティブな印象を持たれやすくなりました。
また、リバプール大学の研究では、タトゥーが多いほど身体的な魅力が低いという印象を与えていました。
日本はタトゥー文化が一般的でないので、「怖い」などの威圧感も余計に与えてしまいがちですね。
6.歩く速さ
歩くスピードがゆっくりなほど、外交的で信頼感があり、性格が優しいイメージを持たれました。
とはいえ、メンタルが良好な人は歩く速度が速い傾向にあるので、素でゆっくりな場合は少し危険な可能性もあります。
なので、印象を上げたい場面では意図してゆっくりと歩く。こんな程度で良いと思います!
【まとめ】第一印象は人から好かれるキモ
最後にここまでの内容を振り返ります!
まず大前提として、第一印象は”絶対”です。
誤認逮捕だとしても第一印象は変わらないとなれば、もはや”呪い”と言っても良いレベルで強固です。
一応は”再解釈”という第一印象を回復させる手段はありますが、それを発揮できるチャンスはかなり少ないです。
なので、「最初から第一印象を良くする努力をするのがオススメ」という話をしました。
そして、その第一印象に影響を与える要素を6つご紹介しました
1.相手の目を見て話す
2.早口で喋る
3.良い服を着る
4.実用的な靴を履く
5.ピアス、タトゥーをしない(女性はピアスOK)
6.ゆっくり歩く
以前、別の記事で触れましたが、面接の合否って90%が好感度で決まるんですよね。
なので、第一印象が良ければ、良い企業に入って金を稼げるし、地位も得られるし、同性からも異性からもモテます。
(もちろん第一印象だけではダメですが…)
そして、第一印象を改善するには、まずは現時点での良し悪しを、客観的に知る必要があります。
なのでまずは、周囲の人に「初めて会った時の印象」を聞いてみましょう!
それが第一印象を良くするための第一歩です。
ということで、以上『第一印象を決める6個の要素【恋愛/交友関係/ 収入に大差がつく】』でした!